実は最強の国家資格!?「美容師免許」の凄さと、スタイリストへの道のり
更新日:7月9日
ベストパートナーズ行政書士事務所 森重です。
当事務所では、東大阪を中心に「ヘアサロン(美容室)を開業したい!」というオーナー様のサポートも数多く行っています。 その中で、日々たくさんの美容師さんとお話しするのですが、お仕事に向き合う姿を見るたびに私が強く実感していることがあります。
それは「美容師免許(国家資格)って、実はもの凄く価値が高くて、人生の強い武器になる最強の資格なのでは!?」ということです。
髪を整えるプロフェッショナルである美容師さん。今回は、その免許を取得するための厳しい道のりや、意外と知られていない資格としての魅力、理容師さんとの違いまでを徹底解説します!
1. 美容師の国家試験を受けるための「長い道のり」

美容師になるためには、まず国家試験の「受験資格」を得ることからスタートします。
そのためには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(いわゆる美容専門学校)に通い、必要な課程を修了しなければなりません。
学校の通い方にはいくつか種類があり、それぞれのライフスタイルに合わせて知識や技術を学びます。
1.昼間課程: 2年間、全日制でみっちり通う王道のスタイル。
2.夜間課程: 2年間、夕方や夜に通うスタイル。昼間に働きながら目指す方もいます。
3.通信課程: 3年間、レポート提出やスクーリング(面接授業)を中心に学ぶスタイル。サロンでアシスタントとして働きながら資格取得を目指す方に選ばれています。
2. 1科目でも0点なら不合格!シビアな「国家試験」の中身

美容師の国家試験は年に2回(春・秋)実施され、【筆記試験】と【技術試験】の両方に合格する必要があります。これがなかなかシビアな内容なんです。
◆筆記試験(全55問): 関係法規、衛生管理、美容保健、香粧品化学など、全9科目から出題されます。正答率60%(33問以上)がボーダーラインですが、恐ろしいのは「1つでも0点の科目があると、その時点で不合格」というルール。全範囲をくまなく、完璧に頭に叩き込まなければなりません。
◇技術試験(実技): カッティングやオールウェーブセッティングなど、現場の基礎となる技術が試されます。こちらは「減点方式」となっており、技術の美しさはもちろん、「衛生上の取扱(タオルの置き方や器具の消毒など)」が厳しくチェックされ、減点が一定基準以下である必要があります。
3. 免許取得はスタートライン!スタイリストデビューまでのリアル

無事に学校を卒業し、国家試験に合格すれば、晴れて「美容師免許」が手に入ります。しかし「免許を取ったらすぐにお客さんの髪を切れる」わけではないのが、この業界の奥深いところです。
就職したサロンにもよりますが、本格的にスタイリストとしてデビューするまでには、一般的に平均して2〜3年はかかると言われています。
学校で基礎は学んでいても、プロの現場は別世界。まずは「アシスタント」として先輩のサポートに入り、シャンプー、ブロー、カラー、パーマの巻き方などを一つずつ実務として合格をもらい、最後にカットの厳しい社内テストをクリアして、ようやく1人前のスタイリストとしてハサミを握ることができます。本当に努力の結晶の賜物ですよね。
4. 人生の「最高の盾」になる、美容師免許の4つの魅力

これだけ時間と努力をかけて取得する資格だからこそ、美容師免許には他の資格にはない圧倒的な魅力(メリット)があります。
① 法律で守られた「独占業務」
当たり前のように思えますが、他人の髪をカットしたり、パーマやカラーをしたりすることは、美容師免許を持っている人にしか絶対に許されていません。法律で守られた強力な資格です。
② 独立開業が目指せる
自分の腕一本で、将来的に自分のお店(ヘアサロン)を持つという夢を現実にするステップが用意されています。
③ ライフステージが変わっても「いつでも復帰」できる
結婚や出産などで一度現場を離れたとしても、免許が消えることはありません。子育てが落ち着いた後に、パートやフリーランスとしていつでも現役に復帰できます。
④ 日本全国どこでも働ける
国家資格なので、引っ越しなどで住む場所が変わっても、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地どこに行ってもその日からすぐに使えます。
5. 似ているようで大違い!「美容師」と「理容師」の境界線

最後に、よく混同されがちな「理容師(床屋さん)」との違いについても触れておきます。2つは似て非なる資格で、法律上の業務範囲が明確に分かれています。
◆理容師: 頭髪の刈込(刈り上げなど)や、カミソリを使ってヒゲや産毛を整える「シェービング(顔そり)」が業務として認められています。
◇美容師: パーマ、お化粧(メイク)、髪を結うこと(セット)、着付けなどが業務範囲となります。
最近では理容師免許を取得する人の割合は圧倒的に少なくなっていますが、カミソリを扱える「シェービング」を業として行えるのは、理容師さんだけの大きな武器。最近では女性向けのレディースシェービング専門店なども注目されており、こちらも非常に魅力的な資格です。
華やかに見える美容師というお仕事ですが、その裏には専門学校での努力、シビアな国家試験、そして数年間に及ぶアシスタント時代の下積みという、圧倒的な努力のストーリーが隠されています。
だからこそ、その手にある「美容師免許」は、何にも代えがたい一生モノの素晴らしい財産なのです。
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