【行政書士試験】合格率約10〜12%の先にある 自分の名前で生きていく『明るい未来』
- 5月25日
- 読了時間: 5分
更新日:3 日前
ベストパートナーズ行政書士事務所 森重です。
これまで宅建士や旅行業務取扱管理者など、様々な国家資格のお話をしてきましたが、今回は私の本職である「行政書士」の試験についてお話しします。
「街の法律家」とも呼ばれる行政書士ですが、その試験は一体どのようなものなのか、そして合格した先にはどんな世界が待っているのか。今回は【具体的な試験内容】および【具体的な勉強方法・勉強時間】に注目していこうと思います。
行政書士を目指している方、試験内容に興味のある方はお読みください。
1.行政書士試験は広範囲でタフな闘い!試験科目

試験は「行政書士法」に基づいて実施され、大きく2つの分野から出題されます。
◇法令等(46問): 憲法、民法、行政法(行政代執行法や行政手続法など)、商法・会社法、基礎法学。特に「行政法」と「民法」の配点が高く、ここをどれだけ深く理解できるかが合否の分かれ目です。
◇基礎知識(14問): 諸外国の情勢を含む政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解など。
後述しますが、記述式の問題もあり、丸暗記ではなく「法律の本質的な理解」が求められるため、近年の合格率は10〜12%前後で推移している難関試験です。
2. 圧倒的初見!「行政法」の難しさ

試験の中で最も配点が高い(300点満点中112点)のが「行政法」です。
憲法や民法は、ニュースや日常生活(売買契約や相続など)でも関わることが多いため、比較的とっつきやすい科目と言えます。
しかし、行政法は大半の人にとって人生で一度も触れたことがない初見の内容です。しかも、行政法という一つの法律があるだけではなく「行政手続法」「行政救済法」「国家賠償法」といった複数の法律の総称なので、全体を網羅して理解するのがとにかく難しいのです。
3. 1問20点!「記述式」の厳しい壁

行政書士試験には、40字程度で文字を書き起こす「記述式」が3問(計60点)出題されます。 全体の2割を占める高配点エリアなので、ここを白紙にすることは致命的です。
記述式は、単に過去問の答えを暗記しただけでは絶対に太刀打ちできません。条文や判例などの「法令全般の正確な知識」が問われます。 完璧な満点を狙うのは至難の業ですが、「キーワードを詰め込んで、泥臭く部分点をもぎ取りにいく」という姿勢が合否を分けます。
4.対策が立てられない「基礎知識(旧・一般知識)」の恐怖

どれだけ法令科目が満点近く取れても、この分野で一定の点数(14問中6問以上)を取れないと、その時点で即不合格(足切り)になります。
テキストや過去問を解くだけでは全く不十分で、「日頃から政治や経済のニュースに関心を持っていること」が求められます。 かといって、経済ニュースだけを見ていればいいわけでもないのが、この科目の本当に恐ろしいところ。
ただ、これに関しては「予想模試を何回も解く中で、たまたま本番で同じテーマが出てくる」というラッキーが起こることもあります。実は、私自身も模試で出会った問題に本番で救われた経験があります。
5.私が実践した「テキスト1冊・過去問2冊」の勉強法と勉強時間

巷にはたくさんの教材が溢れていますが、買い漁る必要はまったくありません。私はテキストは1冊(何冊買ってもどこも内容や重要箇所は同じ)、問題集は分野別に出題してくれる過去問と年度別の2冊に絞りました。
また、必要な勉強時間ですが、ネットを見ると「300時間でいける」「いや1000時間は必要だ」と色々なサイトが様々な数字を言っているので、一概に言えないのが本音です。元々の法律知識の有無によってもスタートラインは変わります。
しかし、私の実体験からハッキリ言えることは「独学であっても、1日6時間以上の勉強時間を確保して机に向かえば、高確率で取得できる資格である」ということです。
もちろん、仕事をしながら毎日6時間は簡単ではありません。ですが、その覚悟を持って「テキストと過去問の往復」を愚直にやり切った人だけが、合格率10%の狭き門をくぐり抜けることができます。
6.【要注意】試験日程と願書配布のスケジュール

旅行業務取扱管理者の記事でもお伝えしましたが、行政書士試験の申込みも「初夏からの準備」が命運を分けます。
願書配布:例年7月初旬
申込受付:例年7月下旬〜8月中旬頃
試験日 :例年11月前半
夏の暑い時期に願書を提出し、そこから秋の試験に向けて最後の追い込みをかけることになります。インターネット申込と郵送申込で期限が異なる場合があるため、公式(行政書士試験研究センター)の発表を必ず前もってチェックしてください。
一般財団法人 行政書士試験研究センター
行政法の意味不明さに頭を抱えたり、一般知識の広さに絶望したり、模試の点数が伸びなくて不安になったり……。受験生の誰もが通るその苦しみを、私も全く同じように味わってきました。
だからこそ、その努力の先にある「行政書士」というバッジの重み、そして自分の名前で仕事ができる楽しさを、これから挑戦する方にもぜひ味わってほしいと思っています。
もし、この記事を読んでいる方の中に「今年、行政書士試験に挑戦する!」という方がいらっしゃいましたら、心からエールを送ります。今後もブログでは、皆様のモチベーションに繋がるような、身近な法律や資格に関する記事を定期的にお届けしていきたいと思っています。次回もどうぞお楽しみに!
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